前節の北九州戦(1△1)、C大阪は後半ロスタイムのソウザの劇的同点弾により、開幕からの負けなしをクラブタイ記録の8試合に伸ばした。クラブ新記録を懸けて戦う今節の相手は札幌だ。
J2上位対決となるこの試合は、柿谷曜一朗に玉田圭司、小野伸二に稲本潤一と、W杯経験者がズラリと並ぶ、J2屈指の豪華カードとなる。1学年先輩となる小野と稲本について、玉田は、「(二人の存在は)刺激になる。(年齢が近い二人といまも切磋琢磨してプレーできていることは)うれしいし、同じピッチに立てればいいなと思う」と語る。
テクニックと円熟味が融合された彼らW杯戦士の共演が実現すれば、スタジアムもまた一段と盛り上がるはずだ。
今季、ここまで前節も含めて2試合の出場にとどまっている玉田だが、ホームで今季初出場を果たした前節は、0-1で迎えた75分に途中出場し、反撃の機運を高めた。「アイツがいい溜めを作ることで、相手を中に寄せてサイドが空くなど、相手の守備を動かしてくれた」。大熊清監督もそのプレーぶりを評価した。
「いま、先発で試合に出ている選手は結果も出している。その上で、出ていない選手もどんどんプラスαを出していけば、このチームはもっともっと強くなる」。経験豊富な選手らしく、そうチームを俯瞰で見る玉田。好調なチームに新たなアクセントをもたらすべく、日々、意欲的に準備を続けている。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/04/21 22:49