岐阜のMF田中パウロ淳一が「絶対、負けたくない!」と力強く宣言した。
今節に対戦する金沢は、昨季まで在籍した古巣クラブ。ラモス瑠偉監督のラブコールを受けて加入した背番号7は「ホンマに負けたくないです」と繰り返したほど、言葉に力を込めた。
岐阜ではここまでの全試合にメンバー入りを果たしており、うち5試合に途中出場中。第3節・北九州戦(1〇0)では、鋭い仕掛けから決勝点を演出してみせた。「いまのメンバーで途中から流れを変えられるのは、僕しかいないと思っている」との言葉どおり、“ジョーカー”としての起用に応えている。
しかしだからと言って、ベンチスタートに甘んじているわけではない。18日に出場した練習試合では決定機を決められず、ラモス監督に「お前はサッカー人生の中で何点取ってる? うまいけど、なかなか点が取れない」と発破を掛けられた。指揮官の“愛のムチ”を感じているからこそ、田中パウロは「まだ何もできていない」と話し、そして「持ち上げてくれているときに結果を残さんと何も言ってもらえなくなるので、いまが大事」と、結果での恩返しを誓った。
「ホンマに負けたくない」古巣戦。まずはチャンスを得るために、そして結果を残すために、より一層のアピールを続けていく。
(岐阜担当 村本裕太)
2016/04/20 23:31