四日市中央高校/3年 MF 森島 司 1997.4.25生 173cm / 59kg(Photo : Kenji Yasuda)
指揮官もほれ込む才能。ひ弱さはすでに過去のモノ
「長い間、東海地区のサッカーを見ているけど、これほどすごいと思ったのは小野伸二(札幌)以来かもしれない」(四日市中央工・樋口士郎監督)。この一言だけで、ポテンシャルの高さがわかってもらえるはずだ。
柴崎岳(鹿島)とイニエスタ(バルセロナ)に憧れるように、技術力と戦術眼に長けた司令塔。3列目から攻撃のタクトを振るいながら、横を見てフィニッシュにも絡む。入学当初からセンスを高く買われ、早々と先発に入ると、1年次は選手権4強入りの立役者となった。しかし、2年目は「ボールを失わないようにボールをさばいたり、”大人のサッカー”をしようとし過ぎて、1年生の時の良さが出せていなかった」と持ち味が出せず。チームも夏冬ともに全国大会出場を逃した。
主将を託された今年は、攻撃すべてに絡む従来のプレーを取り戻しただけでなく、「プレーで引っ張りたい」という意気込みを示すように球際で粘り強さを見せる場面も。走力練習でも後方を走ることが多かった以前とは一転し、先頭に立つ機会が増えた。監督から指摘されることが多かったスタミナ面にも改善が見られ、今年のテーマとして掲げる”ラスト10分で輝ける選手”に着々と近付いている。
「ボールが入ったとき以外は何もできなかった」と振り返るひ弱さは過去のモノ。選手権では1試合でなんども、彼の輝きを目にすることになりそうだ。
(文:森田 将義)
◆四日市中央工業高校初戦対戦カード◆
vs 明秀日立
12月31日(木)12:05キックオフ
@駒沢陸上競技場
(BLOGOLA編集部)
2015/12/11 12:31