青森山田高校/3年 MF 神谷 優太 1997.4.24生 178cm / 67kg(Photo : Manabu Kobayashi)
北の名門校への転校でタフさと勝負強さが増す
昨冬、一つの決心を下して荷物をまとめた。
神谷優太が中学時代から5年間にわたってまとっていたのは東京Vのユニフォーム。山形の地から東京に出てきて、ハイレベルな仲間たちと技を磨いてきた。ただ、「このままでいいのか。これでプロとしてやっていけるのか」という葛藤もあったと言う。「もっと厳しい環境に身を置いてレベルアップしたい」と、遠く青森の地を訪ねることとなる。かつて中学卒業時にも入学を検討した北の名門・青森山田高への転校という一大決心だった。
神谷から連絡を受けた黒田剛監督は「正直、驚いた」と率直に明かす。同時に都会のクラブチームに5年いた選手が高校サッカーになじめるのかという不安もあった。だが、「本当に自分から飛び込んでいく、溶け込んでいく気持ちがあって、すぐに仲間として認められた」(黒田監督)。タフな雪中サッカーや雪かきも率先してこなし、瞬く間に青森山田スタイルを身に付けた。10番を預かり、今季の高円宮杯プレミアリーグEASTでは優勝を争う原動力にもなっている。もともと技術には定評があったが、タフさと勝負強さも増してきた。ゲームを作りながら、ゲームを決める一発を叩き込む。そんなスタイルも確立した。
そして迎えるは、冬の選手権。神谷にとって初めての挑戦が、最後の挑戦になる。
(文:川端 暁彦)
◆青森山田高校初戦対戦カード◆
vs 大社
12月31日(木)12:05キックオフ
@ニッパツ三ツ沢球技場
(BLOGOLA編集部)
2015/12/04 11:28