今後に向けての早期交代
フロジノーネ戦の60分、55アウト23イン。日本代表の2試合から戻るや右サイドバックとして先発していたDF長友佑都は、DFアンドレア・ラノッキアとの交代が表示されるやすぐピッチ脇に出た。そして、外周をゆっくりと歩いてベンチに戻ってきた。その間の”愛されぶり”はなかなかのものだった。2点を先行し機嫌が良かったのもあると思うが、スタンドの観客は長友が前を通れば拍手と歓声を送り、交代出場に備えアップをしているチームメイトにはもみくちゃにされた。
前日の記者会見ではロベルト・マンチーニ監督が長友のスタメン出場を明言していた。フロジノーネのロベルト・ステッローネ監督が全メンバーを予告したのに対し、「戻ってきた代表選手のコンディションの問題があるので全員は無理だが、4人だけなら」という形で呼応した中に長友が数えられていたのだ。選手にはあくまでミーティングで通知されるので「全く知らずに『出るのかな?』っていう感じだったんですが」と長友は話していたが、マンチーニには重要な戦力の一人として数えられている。チームメイトからはもちろんファンからも愛され、そして指揮官の信頼も再び勝ち取る。こういう環境の中でのびのびと全力疾走する姿が、やはり彼にはよく似合う。プレシーズンの戦力外状態から、本当によくここまで評価を戻してきたものだ…
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(BLOGOLA編集部)
2015/11/26 12:27