ブラジル代表を率いて世界一に輝いた名将ルイス・フェリペ・スコラーリと、パウリーニョらブラジル代表経験を持つタレントを擁する広州恒大。ブラジル色の強い中国の雄とのACL準決勝第2戦に対して、ひときわモチベーションを高めるのがサッカー王国生まれのアタッカー、パトリックだ。
「W杯を制した監督と、セレソン経験のある選手がいて確かに質は高いし、僕も対戦する上でモチベーションが上がる」と一切の気後れはない背番号29はこうも言い切った。「僕らにもいい選手といい監督が揃っている。明日勝ってそれを証明したいね」。
もっとも、ピッチを離れればブラジル人同士の交流を深めるのが王国流だけに、敵地での第1戦後も、ミックスゾーンでパウリーニョやリカルド・グラウらと笑顔で談笑したパトリック。「どんな話をしたの?」と聞くと「第2戦についての話だよ。ホームでは僕らは攻撃的に戦うから、難しい試合になるよって言っておいた」(パトリック)。
そんなパトリックが第1戦を戦った上で最も警戒するのがリカルド・グラウだという。「前線でプレーするだけでなく、引いた位置にも下りてくる。マークしづらい相手だね」。
リーグ前節・浦和戦の出場停止でコンディション的には万全のフィジカルモンスターが、同胞たちにその力を見せつける。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/10/21 07:00