明治安田J2第25節・岡山戦(2○1)で起こったキム・ジンヒョンの鎖骨骨折というアクシデント以降、C大阪のゴールマウスを守っているのが、プロ10年目の丹野研太だ。
ストイックな練習姿勢で周囲からの信頼も厚い丹野が、GKとして飛躍のきっかけをつかんだ地が、2011年に期限付き移籍し、翌12年に完全移籍した大分だ。12年のシーズン終盤にレギュラーを掴んでJ1昇格に貢献すると、13年はリーグ戦で25試合に出場し、J1でのプレー経験を重ねた。
今節(第30節)では、その大分のホームに敵として乗り込むことになる。試合に臨む心境について丹野は、18日の練習後、「もちろんいろいろな思いはあるけど」と前置きしつつ、「相手どうこうより、勝つことだけを考えて、いつもと同じように、目の前の試合に集中したい」とキッパリ話した。
キム・ジンヒョンの離脱以降、武田博行との2人体制だったGK陣も、北野貴之と、19日にも特別指定選手登録が承認される見込みの関西大学・前川黛也が加わったことで、再び活気が出てきた。「北野さんは経験もあって、いろんな話が聞ける。黛也は若くてこれから伸びていく選手。4人でお互いを高め合って、いい雰囲気でやれている」と話す丹野が、桜の正守護神としてC大阪をJ1昇格へと引っ張る。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/08/18 21:53