前節(明治安田J2第19節・京都戦/2○1)、終了間際に劇的な直接FKを突き刺し、チームに今季初となる逆転勝利をもたらした中美慶哉。
今季中美はFKやCKを任されてはいたが、実は、前節に臨むに当たって「直接FKの距離も蹴っておけ」との指令が下り、森下申一GKコーチとの居残りFK練習が実ったものだった。
「まさかこんなに早く結果が出るなんて」と本人も驚いている様子だったがそれもそのはずで、なんとFK自体、任されるのが小学生のとき以来なのだという。
「中学、高校、大学とFKには全然縁がなかったので、直接FKなんて決めたのは……小学生のとき以来かもしれない」
加えて今季の中美はここまで3試合で2ゴールを記録するという”まとめ取り”という特徴もある。
「それも学生時代はなかったことで、今季は新たな自分がいる? というか(笑)」
本人はそう照れくさそうに笑うが、逞しく、着実に、“栃木の至宝”への階段を登り始めているのは確かだろう。
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/06/25 21:00