かつて長崎や熊本、北九州は九州リーグで凌ぎを削っていた時代があった。
05年シーズン、ロアッソ熊本の前身であるロッソ熊本は最もJに近い位置にいると言われており、圧倒的な選手層でリーグの首位を独走していた。
そんな熊本に対してクラブ発足1年目の長崎が水前寺陸上競技場で戦いを挑んだ。先制されるも、途中交替した森本晃一郎がスーパーゴールを決めて同点にすると、PK戦までもつれ込み勝利したのだ。これが05年シーズンで熊本が唯一、勝ち星を落とした試合だった。
このとき長崎のベンチにいたのは当時、長崎のテクニカルアドバイザーを務めていた現監督の高木琢也氏で、森本の途中交替のカードを切るタイミングを指示したのも彼だった。
J参入以降、長崎は熊本にアウェイで勝ち星をあげたことは無い。今節、試合が行われるスタジアムは10年前に長崎が九州リーグでジャイアントキリングを成し遂げた場所、水前寺だ。
長崎は10年ぶりに熊本での勝利を目指す。
(長崎担当 植木修平)
2015/06/05 18:46