昨年末からピッチの改修工事が行われていたケーズデンキスタジアム水戸(Ksスタ)。ピッチ下の排水施設まで修理する大規模な工事となったため、開幕までに間に合わず、開幕からホーム5戦は笠松運動公園陸上競技場で開催された。そして、4月中旬に工事は無事終了。いよいよ17日の明治安田J2第14節・大分戦で新生Ksスタがお披露目されることとなる。
記念すべき一戦に向け、5月14日、水戸は新生Ksスタで初練習を行った(一般非公開)。きれいに整えられた芝を見て選手たちは感嘆の声をあげ、柱谷哲二監督は「サッカーが楽しい!」と満面の笑顔を見せていた。施設の都合上、強度の強い練習ができないため、わずか1時間という短い時間の使用だったものの(その後、サブグラウンドに移って練習は続けられた)、選手たちは生まれ変わったピッチの感触を入念に確認しながらうれしそうにプレーをしていた。
「水戸市にこれだけのことをやってもらったのだから、我々は言葉で感謝の思いを伝えるだけでなく、勝利で恩を返さないといけない」と柱谷監督は選手たちに訴えかけた。次節大分戦、水戸にとって、ただの1試合ではない。新たな歴史を刻む第一歩。地域に対する感謝の気持ちと今後に向けての覚悟を胸に挑む。
(水戸担当 佐藤拓也)
2015/05/14 20:47