前節(明治安田J2第9節)・水戸戦(2○1)では後半の巻き返しで逆転勝利を収めたが、この試合の“陰のMVP”と言えるのが片岡洋介だ。
主将・菊地光将が前半終了間際に負傷し、CBとして後半開始からピッチに立った片岡は「攻めに力は貸せないけど、ゼロに抑えて『前、頼むぞ』という気持ちしかなかった」という言葉どおり後半の無失点に貢献。チームの反撃につなげた。本人は「結果的に逆転できたので、少しは力になれたのかな」と謙虚だが、事もなげに最終ラインを締める姿は頼もしかった。
表立ってチームを引っ張ることはないが、年長者としての影響力は意識している。片岡は「バンさん(播戸竜二)みたいにはできないっす」と笑いながら、こう続けた。「何もできないけど、(年齢が)上の人がふてくされたり、チンタラやったりしていたら、下の選手たちは付いてこない。毎日一生懸命やっていれば、若いやつも絶対にサボれない」。
背番号34は、“ベテランの味”を見せている。
(大宮担当 片村光博)
2015/04/28 20:37