輪湖は高卒2年目に早大人間科学部eスクールへ入学していた。その後3度の移籍を経ながら、1週間に6,7コマの動画による講義(90分)を受講。「キャンプと期末のレポートが被ってしんどかった」という試練も乗り越え、計124単位を取得した。
最大の関門はやはり卒業論文。彼は13年、水戸ユースの選手を被験者として実験を行った。内容は「前腕の筋トレをさせて、(1)水に浸ける場合(2)お湯に浸ける場合(3)交代浴で水とお湯を交互に浸ける場合(4)何もしない場合で、違いがあるか、筋肉の硬さで測って疲労の回復具合を調べる」というモノだ。
卒業は昨年末の予定だったが、移籍で多忙となり在学を1年延長。「水と交代浴は効果があった」という結果をまとめ、今年2月にはキャンプ地を1日離れて卒業論文の発表も行った。
早大のeスクールはJリーグと提携し、入学した選手もかなり多い。しかし卒業は「なかなかないですね。3,4人くらいしか知らない」という高い壁だ。
(柏担当 大島和人)
2015/04/20 20:07