攻撃の形を作りながらもゴールが遠いチームにあって、徐々に存在感を増しているのが大山啓輔だ。前節・岡山戦(明治安田J2第5節/0△0)では終盤に投入されると、短い時間の中で枠を捉えるミドルシュートを放ち、得点の匂いを感じさせた。
だが、大山は「あれを決めるために練習しているし、あれを決めるために試合に入ったと思っている。あれを決められなかったら、入った意味がない」とキッパリ。「あのシュートは何回も見返した。悔しい」と唇を噛むアカデミー育ちの19歳は、現状に一切満足することなく上を目指している。
ここまで途中出場3試合の大山。いずれもスムーズに試合に入れているのは偶然ではなく、「試合の流れ、ゲーム状況を読んでやっていくことは習慣付いている」からだ。渋谷洋樹監督も「啓輔はイメージどおりにやってくれる。ポジションによって何をするかというのができる」と評価するだけに、次は勝利を呼び込む活躍に期待が懸かる。
(大宮担当 片村光博)
2015/04/03 19:43