11日の午前に、明治安田J1・1st第2節・柏戦に向けた練習を行った仙台。この日の午後は、選手・スタッフ全員とフロントスタッフで、東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市若林区荒浜を訪れた。
公式戦の二日前の時期だが、「われわれがこの地域に存在していることを考えれば、この時間は練習より、この場所で手を合わせることが何より大事だと考えました」と、渡邉晋監督はこの日の被災地訪問を決定。東日本大震災発生から4年後の今日、荒浜の慰霊碑に全員で献花し、地震が発生した14時46分にはその場を訪れた方々とともに黙祷した。
同所にはグラハム・アーノルド前監督が率いていた昨年の同日にも訪れたが、まだそのときと周囲の風景に大きな変化は見られない。チームは復興への道はまだ長いことを実感するとともに、この地域をホームとするクラブに関わる者として「あらためて、このチームでプレーする意味をみんなで分かり合いながら、東北を盛り上げたい」(富田晋伍)と決意した。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/03/11 21:22