今季、最終節のJ1第34節・大宮戦は、C大阪にとってJ1残留の可能性が消滅した中での戦いとなるが、「プロとして最後まで戦い切りたい」と話すのは長谷川アーリアジャスール。
J2降格に関して長谷川は、「一年間の積み重ねの結果。責任は選手にある」としながらも、「強いクラブは現場だけじゃなく、クラブ全体にしっかりとしたビジョンがある。今季来た自分が言える立場でないことは分かっているけど、セレッソは良い年もあれば、そうでない年もあるという。今年は一年に2回も監督が代わるなど、難しい年だった」と振り返った。来季については、「試合は残っているので、終わってから。僕らはクラブに雇われている立場だけど、選手としてより良いモノを作っていきたい、という気持ちはある。自分のサッカー人生もある。シーズン終了後、クラブと話してゆっくり考えたい」と語った。
また、シーズン中盤から終盤にかけてゲームキャプテンとして奮闘した山下達也は、「来季もセレッソに残りたい気持ちはある。(降格した責任を感じる?)ということもあるけど、プロ入りからずっとお世話になっているクラブでもあるので。ただ、来季の(編成の)中で、自分をどう考えているのか、必要とされる熱を感じるか、(選手をひきつける)チームの魅力という部分をどう考えているのか、ということは聞きたい。J2は簡単なリーグではない。今季はジュビロでさえ上がれなかった。クラブとしてどう戦うかは大事」と話した。
4日、報道陣に対応した宮本功強化本部長は、「(来季の強化部長に内定している大熊清氏と)毎日、情報共有はしている。新監督を選定する作業も日々している。来季の指針を選手にもしっかり提示して、交渉もしていく」と話し、選手の要望に応えるべく、来季のクラブとしての方向性を定める組織作りを進めていることを強調した。ただし、その前に、「来季へつながる大宮戦での勝利」を掴み取る重要性も語った。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/12/04 18:39