残留のためには、最終節となるC大阪戦で勝利を収めた上で清水の敗戦を待つという状況になっている大宮。厳しい立場に置かれているが、何よりも大きな事実は勝たなければ残留はあり得ないということ。ノルマは明確だ。
ポジティブに捉えられる要素もある。大宮は清水と勝ち点で並べば得失点差では上回ることが確定しているのだ。渋谷洋樹監督は「良いように考えるしかない」と断った上で、「ここ5試合で4敗しているが、その中で2点差、3点差で負ける試合もあったかもしれない。そこでゲームを壊さずに終われているから、まだ生きている」と語った。
「そういうふうに持ってきた選手たちの粘り強さが、もしかしたら最後に効いてくるのかもしれない」(渋谷監督)。目の前の一戦で勝利を得る――それだけに集中して、大宮は最終節への準備を進める。
(大宮担当 片村光博)
2014/12/02 19:24