今季最終戦となったアウェイでの山形戦。残留が決まったあとの試合だったが、選手、監督は準備段階から手を抜く様子を見せなかった。相手の山形もJ1昇格プレーオフ進出に向けて勝利に向けて強い気持ちを出してくる中、試合終了間際1-1の場面、北脇健慈のプロ初ゴールが決まり2-1で勝利を収めた。
北脇は囲み取材の中で「自分が得点を取るよりも、まずは東京Vペースになるように試合に入った」と試合に出場したときの心境を教えてくれた。続けてゴールのシーンを振り返り「試合に入ったあと、(平本)一樹さんから『まずはシュートを打て』と言われた。ゴールの場面、トラップしようと思ったが一樹さんの声が頭に残っていたのでダイレクトでシュートを打った」と平本のアドバイスがゴールという形になって現れたと話してくれた。
北脇への囲み取材中、近くにいた平本は「普通、(途中投入の選手は)ゴールのあとはまずはベンチに向かって走ってくるでしょ…」と、FWの後輩をイジってみせた。とはいえその後は、「まあ、でも、(ゴールは)お前が腐らずにやってきた努力の結果だな」と、後輩に対する優しさを垣間見れた瞬間でもあった。
(東京V担当 柴原貴彦)
2014/11/26 19:55