前節・北九州とのホーム最終戦(2○1)で決勝ゴールを決めた河原和寿は、ヒーローインタビューで男泣き。今季限りでチームを去る石丸清隆監督と関根永悟のホーム最後の試合を勝利で飾れたことによる涙は、スタジアム内に大きな感動を与えた。
河原にとって石丸監督は自身の才能を再び開眼させてくれた恩人で、関根は同郷であるだけでなく大宮東の大先輩にあたる。そんな二人の花道を飾ることに誰より強い思いを持っていたからこそ、言葉にならないほどの涙が溢れてきたのだろう。しかし、実は河原は試合中から涙腺を緩ませていたという。
メインスタンド側で試合が展開していてプレーが切れた時、河原の視界には「ベンチでスタッフと顔を合わせて指揮を執るマルさんの姿があって、ベンチの後ろでは入念にアップしている永悟さんの姿が見えた」という。そして、「その光景が見えた瞬間、涙がこみ上げてきた」。河原の思わず涙腺が緩んだ。
ややフライング気味の涙だったが、その後もプレーでも集中を欠かすことはなく、勝利という使命を見事成し遂げることができた。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/11/21 07:00