ある日のことだ。練習場に着いたが、スタッフの姿は見当たらない。しばらく待ってみたが、一向に現れる気配はない。そこでようやくチームメートに電話をかけ、練習場を間違えたことを知る。
「だいぶ天然で、ふわふわしている」
長崎の佐藤洸一をそう評したのは、岐阜に同時期に加入した西川優大。佐藤の天然ぶりを伺わせる話は枚挙にいとまがないらしく、冒頭のエピソードもその一つ。ただ、「そういうやつだけど、やるときはやる。怖い存在。今年も点を取っているし凄い」と、西川は元チームメートを警戒した。一方で、同年代、長身ストライカーと重なる部分が多いだけに、「あいつには取られたくない」と宣戦布告。
富山から期限付き移籍で加入後、西川はホームでは運に見放され、まだ1ゴールしか決められていない。今季初の3連勝を懸けた一戦で、チームの勝利に貢献すると同時にライバル対決を制するゴールを挙げたい。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/11/19 18:12