光陰矢のごとし。ルーキーの中美慶哉は、そんな思いでいるのではないだろうか。
中美のルーキーイヤーは、あと3試合で閉幕する。前節の富山戦(第39節・0●1)では5試合ぶりに先発を勝ち取ったが、「PKが外れてから僕もチーム全体も良い雰囲気に向かわなかった」という言葉どおり、見せ場を作れずに53分にピッチから退いた。
第29節・磐田から奪ったプロ初ゴール以降、思うようなプレーができずに苦悶の日々が続いている。そんなときだからこそ、「一生懸命やるのは当たり前。結果が、特にゴールにつながるプレーがしたい」という思いは募るばかりだ。また、結果を欲するのは、こんな思いからだ。
「観に来た人にもう一度観たい、感動してもらいたい。だから、内容のある良い試合を求めたい」
今節の岐阜戦を含めて、ホームゲームはあと2試合。「決めたことがないので、必ず決められるように意識したい」と宣言した地元での初ゴールを狙い、持ち味の推進力と技術を駆使するつもりだ。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/11/05 15:45