川崎フロンターレでは、試合二日前の練習後に、監督の囲み取材が行われます。今年はJ1は土曜日にゲームを行うため、木曜日に囲み取材を行うわけですが、練習の開始時間と紙面の締め切りの都合上、本紙にはなかなか風間監督のコメントを掲載することが出来ません。明日発売の広島戦の紙面にも掲載できなかったので、今回はブロゴラでコメントを掲載しようと思います。明日発売のエルゴラ本紙とあわせて読んでもらえると幸いです。
─週末の試合に向けて。広島は古巣ですが?
「もちろん、お世話になっている人も多いですが、サッカーの中ではそこにこだわる必要はない。フロンターレでやっている以上、いいサッカーをサポーターに見せたいですね」
─初戦の広島戦から約2ヵ月半。ひとつの物差しになる相手では?
「それはないですね。いつも言っているように相手がどうこうではなく、自分たちのことが大事。相手のやり方はどんどん変わってきているが、そこに対してはあまり関心がない。自分たちの中で高めていくこと。もちろん成長が止まることもあるし、そこから1段階2段階越えて、ジャンプすることもある」
─監督の目から見て、今のチーム状態はどういう段階ですか?
「ボールをすごく持てるようになって、いろんな発想が出てくるようになった。その分、大胆さがなくなった部分もある。それもあって、今週は動きの部分を強調しました。それを何回も何回も続けていく必要がある。
─3試合連続無得点。得点に向けては?
「簡単に取れればいいのですけどね(笑)。試合を見てもらえばわかるが、後ろの選手はボールをとられなくなっているし、しっかりボールが持てるようになっている。ボールを持てるようになってくると、ゾーンがどんどん変わってくる。初めのころは、前のスペースがかなり空いていた。だんだん自分たちがボールを持てるようになると、今度は相手側の陣地に入っていく。そうなると今度は、狭いエリアでの違う技術が要求される。だから、やり続けてく技術ですね。例えば3人いたら3人ともフリーにならないといけない。そこに強いボールを入れる技術があっても、それを止める技術がないと意味がない。すべてがそろってひとつの技術だと思っている。頭の中ではだいぶ見えてきていると思うが、やるのは選手たち。まだ2ヶ月半という機関の中では順調にきていると思います」
─攻撃陣の組み合わせも試していたが?
「組み合わせを試しているというよりは、いい選手をそこに置くだけです。フロンターレのサッカーは変化している。ボールスピードが速くなったし、ボールを取られなくなった。相手も狭いゾーンを作ってくる。そういうものに対して誰が一番効果を発揮するか、ということです」
─リーグ後半戦だが区切りという部分はありますか?
「一戦一戦で進歩しないといけないので、区切りは関係ないですね。ましてや区切れるようなサッカーではないですから」
(川崎F担当 いしかわごう)
2012/07/12 18:59