田口泰士は「守備は苦手」と笑う。その理由を「ずっと攻撃をやってきたからね」と続けたように、元々はFW。流通経済大付属柏高時代は、久場光(元名古屋、愛媛など)、河本明人(甲府)と3トップを形成していたのだという。
その田口が、守備面で出色のプレーを続けている。最近では五分五分のボールや球際での攻防で、ほとんどをマイボール化。前節・C大阪戦(2○1)でも鋭い出足からルーズボールを拾い、先制ゴールの起点となった。
ただし、これについての特別な理由はなく「調子が上がってきた証拠」。そう言って、「いまは動けているほうかなと思うから、これを続けていくことが大事ですね」と笑みを見せる。
それでも目に付く、ボールカットの数々。それも体ごとではなく、相手の間合いや懐に対して足だけがしなやかに伸び、そのまま一気にボールを奪い去ってしまう。その秘訣について聞いてみると、「でも体がすごく柔らかいんですよ、俺。だから(守備のときは)そういうのも出ているかもしれないですね(笑)」とのことだった。
(名古屋担当 村本裕太)
2014/09/27 12:28