20日の第32節・愛媛戦は、ロスタイムに同点ゴールを決められるショッキングな結末となったうえに、試合内容でも相手に大きく上回られた。影山監督は「あの内容で勝ち切っていたらおいしすぎる。逃げ切って勝ち点3は欲しかったけど、悪い試合をして勝っていたらチームを弱くする」と受け止めていた。
もっとも、悲観的な要素ばかりではない。豪快なヘディングシュートでワンチャンスを仕留めたFW久保裕一の存在は頼もしい。第30節・磐田戦でもヘディングからゴールを奪っている久保は、「ボールを収める部分が落ち着いてきて、自分のリズムをつかめているのが大きいです」と話す。チームが求める役割を果たせていることで、自分の持ち味を発揮することができているようだ。
23日の第33節・札幌戦での活躍も期待されるが、札幌は久保にとって「いい印象はぜんぜんない」土地だという。勝利したことはなく、ゴールを奪ったこともなければ、先発出場しながら前半に交代を告げられたこともあった。ただ、今の久保に過去は関係なさそうだ。「払しょくしてきます」と自信がにじませている。
(岡山担当 寺田弘幸)
2014/09/21 19:35