スルスルと相手DFの背後に回り込んで視界から消えた。巧みなオフ・ザ・ボールの動きでマークを外し、廣瀬浩二が右サイドから入れたグラウンダーのクロスをファーで合わせた。3カ月以上けがで戦列を離れ、天皇杯2回戦の群馬戦(PK戦の末に敗退)から戦線復帰した杉本真。復活を強烈にアピールする一撃で反撃の狼煙を上げたが、追い上げも虚しく讃岐から勝ち点を得るには至らなかった。
今季初ゴールを挙げたが、「なんとも思わない」と敗れたことで険しい表情を浮かべ、「勝つためにもっとやらないといけない」と気を引き締めた。「高い位置でプレーしないとシュートに行けない。そこが課題」と、さらなる成長を遂げるのにクリアすべき壁について具体的に言及。「ペナルティーエリア内に入れれば相手の脅威になる。そこにどれだけ入れるか、そこでどれだけ崩せるか」を、背番号10は出場時間を増やしながら突き詰めて行く。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/08/07 14:40