新加入のパトリックの鮮烈な活躍で影が霞みがちだが、リンスが徐々に日本のサッカーへの適応を深めつつある。
「加入当時はJリーグへの適応に難しさを感じていたが、中断期間中は僕にとって良い時間だった」と背番号9は、笑顔を見せる。その成果の一つが清水戦で生まれたチーム4点目だった。生粋のフィニッシャーと言うよりはチャンスメークを持ち味とするリンスだけに、中断期間前は足の振りの大きいシュートが相手に阻まれることも多かったが「寄せられる前に動きを減らして、シンプルに打つことを意識している」(リンス)。
真面目さには定評ある背番号9だけに、先発から遠ざかっても日々の練習に意欲的。「一番大事なのはガンバが勝ち続けること。もちろんベンチにいる選手の重要さも分かっているし、準備はしっかりとしているよ」と来るべきチャンスを虎視眈々と待ち続けている。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/07/28 20:15