個人的には鬼気迫るものを感じた。ルーキー・センターバック奈良のプレーだ。先日にU-19アジア選手権(UAE)で敗退し、失意のまま帰国した19歳は「気持ちをプレーで表せるようにしたい」と、疲れを押し切って練習に取り組んだ。
「強くなりたい」。その気持ちが感じられるようなパワフルなプレーぶりを見せ、プロ初ゴールを記録。相手の長身FW豊田にも大きく競り勝つ場面もあった。ただ、「得点は取ったけど、負けたので意味は小さい」とキッパリ。そう、このシビアさが奈良らしさだったはず。今季は負けが込み、若干自信も失っていた感もあるが、UAEから帰国した彼は、なんだか「らしさ」を取り戻したように感じる。
(札幌担当 斉藤宏則)
2012/11/19 15:44