ルーキーイヤーの昨季は主にスーパーサブとして起用されていたが、今季は第18節終了時点で11試合に先発出場。前節の大分戦(4○0)では、ゴールショーの口火を切る大久保哲哉のゴールを、強烈なミドルシュートから導き出した。暑い夏場は「得意じゃない」と話す湯澤洋介だが、「カウンターで出ていくところは意識している」と、切り替えを重んじる“阪倉サッカー”に必要不可欠な存在にまで成長した。
ドリブルに長ける湯澤にとって、「自分の中では相性が良いと思っている」味スタは忘れられない場所だ。昨季の東京V戦(3△3)でプロ初ゴールをマークしたからだ。決めた瞬間、本来はお世話になった阪倉裕二ヘッドコーチ(現監督)の下に向かうはずが、興奮のあまり自分を獲得してくれた強化担当に抱き付くドタバタぶりを披露。そんな一幕も実に愛らしい湯澤は、「もう一度、あの場所でゴールを決めたい」と意気込んでいる。今度こそ間違えずに指揮官の下へと駆け寄り、ともに歓喜を共有したい。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/06/17 18:47