鹿島の練習グラウンドに、一瞬、ヒヤリとした緊張感が走った。サイドを崩す攻撃パターンを確認している最中に、バーに当たってはね返ったシュートがGKの川俣慎一郎の左手に直撃してしまったのだ。苦悶の表情を見せる川俣。心配そうに古川昌明GKコーチが駆け寄り、フィジオセラピストのホドリゴもグローブを外した川俣の手をのぞき込んでいた。
しかし、練習が終わったあと、選手駐車場に現れた川俣は「大丈夫、大丈夫」と明るい表情を見せた。このあと、万が一に備えてレントゲンを撮りに行くということだったが、筋肉隆々とした川俣らしく「折れたことないから」と、今まで骨折を経験したことがないと明かした。
とはいえ患部は指なのが心配なところ。ただの突き指であることを願いたい。
(鹿島担当 田中滋)
2014/05/26 20:14