12日、ブラジルW杯に臨む日本代表メンバーが発表された。代表を退いた楢﨑正剛も、ドイツW杯でブラジルからスーパーゴールを突き刺した玉田圭司も、リアルタイムでその瞬間を見ていたという。
そして母国での本大会出場を目指していた田中マルクス闘莉王。代表待望論が高まる中、今季は若い最終ラインを支えるなど渾身のハイパフォーマンスを見せてきたが、その思いは届かなかった。
「いやあね、選ばれないほうが全然、可能性は高かったからね」。「(年齢的に)まあ最後でしょ。それは間違いないし」と笑みを浮かべる表情は、少し寂しそうでもあった。
とはいえ、「(大久保)嘉人を選んでくれたのは、素直に本当にうれしかった」とも。それは長きにわたってJリーグと代表をけん引してきた楢﨑や玉田も同様で、Jリーグで結果を残し続けてきた男の選出を、異口同音に祝福した。
「全然サプライズじゃないよ」
3選手ともそう言って笑みを見せ、大久保のW杯メンバー選出を、あたかも自分のことのように喜んでいた。
(名古屋担当 村本裕太)
2014/05/14 01:37