昨季第14節、鹿島はアウェイの川崎F戦で2-4の大敗を喫した。快足のレナトを封じるため、右SBに青木剛を配したが、レナトのスピードによって守備陣形はズタズタに切り裂かれ、ゴール前を蹂躙される苦い敗戦となった。
しかし、ホームで対戦した第30節では4-1と相手を圧倒。右SBで先発した伊東幸敏がほぼレナトを封じる活躍を見せたことは記憶に新しい。
パスが入る瞬間に激しくアタックすることでレナトに前を向かせなかった伊東は、今回もレナトがポイントになるかどうかを聞かれると「間違いない」と答えた。 「あの試合から評価が上がったかもしれないけれど、あのときはチームがコンパクトでチームとしてハマっていた。同じようにやりたい」
ただ、前を向かせてしまうと「速さはJの中でもトップ。カイオより全然速いと思う」と、100mを11秒1で駆け抜けるチームメートよりずっと速いと高く評価する。チーム全体でコンパクトさを保てるかどうかがレナト対策には欠かせないようだ。
(鹿島担当 田中滋)
2014/05/08 23:35