『差別根絶』のメッセージは磐田からも発信された。
シャムスカ監督は先月29日の千葉戦後の会見にバナナを持参。開口一番、「先日(4月27日)のバルセロナとビジャレアルの試合で、スタンドからダニエウ・アウベス選手(バルセロナ)に投げられたバナナを私も食べます」と宣言し、手にしたバナナを一口食べ、「私は差別に反対です」と主張した。
2日の練習後、あらためてその話題を質問すると、「事前に話し合ったわけでもないのに、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督も会見でバナナを食べ、ブラジル国民として同じ気持ちを示してくれた。日本での出来事は、ブラジルの大手メディアでも報じられている」とシャムスカ監督。
日ごろ笑顔で取材に応じる指揮官だが、やはりこの話題になると表情が引き締まる。この日も「人間はみんな平等にあるべき。差別的な考えに私は反対する」とあらためて強く主張した。
取材の最後には「もちろん明日の試合(3日・長崎戦)に勝つことも大事ですけどね!」と笑顔も見せたが、差別への抗議の意志は、強い。(写真提供/JUBILO IWATA)
(磐田担当 南間健治)
2014/05/02 21:14