Jリーグの選手・監督がプレミアリーグを語る連載企画『俺のプレミア』。今週はかつてプレミアリーグのアーセナルやフルアムなどでプレーした川崎Fの稲本潤一選手の前編をお送りする。──
2001年にアーセナルへ加入した稲本。プレー機会は限られていたが、その後フルアムなどに移籍し5年間プレミアの舞台を経験した
―― イングランドに行ってからプレミアリーグの印象は変わりました?
「それまではそんなに海外のサッカーを見ていなかったんですよ。縦に速いサッカーというのは聞いていたのだけれど、どれくらい速いかは分からなかった。実際に行ってみて感じたのは、どれだけ前にボールを入れるか、どれだけ前を向くことができるか、ということです。下位のチームになるとロングボールが多くなるので、縦へのスピード感は日本とは違う印象がありました。そうしたプレミアのスタイルに慣れることが自分に必要だなというのはすごく感じました
―― 一番印象に残っている試合は?
ハットトリックを決めた試合(インタートトカップ決勝・ボローニャ戦)でしょうか。「あれはまあ、プレミアではないのでなんとも言えないですけど(笑)、リーグ戦はそこまでないかな。ビッグクラブと言われているところとやるときはもちろん、不安もありました。ただ、それ以上に、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったチームと試合をやれるということに対してはうれしさがありました。それと、アーセナルを離れてからアーセナルと試合をするときは、すごく楽しみでしたね」
次週、後編へ続く
(エル・ゴラッソ本紙5/2・5/3号より)
(BLOGOLA編集部)
2014/05/02 17:34