2年ぶりとなる柏との戦いにひときわ闘志を燃やすのが、チーム最年長の明神智和である。柏の下部組織で育ち、トップデビュー。主将まで務めた背番号17だったが、柏の降格を機にG大阪を新天地に求めた。
「移籍してきた当初ほどの強い意識は薄れてきたけど、やっぱり負けたくないという意識はある」と明神。06年の移籍後、G大阪では今年が9年目。すっかり青黒のユニフォームが似合うようになったが、同時に柏への愛着も忘れてはいないのが人格者で知られる明神ならではだ。
「自分が育ったクラブだし、いまでも好きなクラブ。だからこそ、ああいう形でチームを離れた以上、なおさら負けたくないし、負けられない」。内田達也らの台頭で、先発の機会は減りつつあるが、それでも気の利いた“いぶし銀”としての存在感は健在だ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/04/27 21:33