中学年代からG大阪で育った生え抜きの大森晃太郎。今節は自身初の大阪ダービーでの先発起用が濃厚だ。「向こうは男前が多い。ただ、そこは譲ってもサッカーでは負けていない」と大森はらしさのある独特な表現で、ライバルクラブへの対抗心をむき出しにした。
ダービーに燃える大森だが、実は小学校4年生までC大阪のサッカースクールに通い、柿谷曜一朗を指導した高橋正則氏に教えられた経歴を持つ。ただ、「ユース時代は負けた記憶がない」。G大阪の下部組織で攻撃サッカーの雄としてのプライドを体感して育ってきたのが宇佐美貴史と同学年の大森だ。
両クラブに接点を持つ背番号19にとって、記念すべきJリーグデビューは奇しくもルーキーイヤー・2011年のC大阪戦、舞台は敵地の長居スタジアム。ロスタイムにイ・グノに代わって短い時間ダービーを体感したはずだが、「当時のことは覚えていない」。
同世代の杉本健勇とは小学校時代からの良きライバルだが、対面でのマッチアップについては「意識するのは同じ年の(杉本)健勇。マッチアップしたらつぶします」と力強く言い切った。
サッカー人生の節目で奇妙に交錯するC大阪との縁を感じながら、小柄なハードワーカーは大阪ダービーのピッチに立つ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/04/11 20:12