今節のホームでの富山戦に向けて、ルーキー・表原玄太がやる気満々だ。
チームはここ2試合続けて無得点とやや攻撃陣が湿りがち。これについては「いまは歯車が噛み合っていない」とトーンを落としたが、今節に向けては「もう、めちゃめちゃしかけていきたい!」と迷いはない様子。
その気持ちの明確な切り替えには理由がある。前節・山形戦の試合翌日に、チームは宮城県閖上地区に側溝捜索ボランティアに参加した。
表原は当地の現状を目の当たりにし、「もっと家が建っていて、復興が進んでいると思っていたけど、全然違っていた。側溝を掘れば掘るほどいろんなものが出てくる。もっと支援が必要だと感じた」と衝撃を受けた。
それと同時に、その中でも懸命に立ち上がろうとする被災地の方々から温かく迎えられ、「自分たちが活躍することで向こうの人も喜んでもらえる。だから、もっと(サッカーを)頑張りたいという気持ちになった」と告白した。
表原は「少なくとも1点は決める。そして、閖上地区の人たちに“勝ったぞ”という報告をしたい」と被災地への恩返しゴールを誓った。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/04/10 22:01