第7節・東京V戦はサッカー人にとっての“聖地”国立競技場で行われる。
「高校選手権で2、3年生のときに入場行進はできた」と国立の思い出を語る影山雅永監督は、日本リーグ時代も、Jリーグ創設期も、国立でプレーした一人。「日本リーグ時代は読売と対戦しても6千人だったけど、Jリーグが始まると6万人になって素晴らしい雰囲気だった。でも楽しむ余裕はなかったかな」という。
「当時はナイターが多くて、ライトがまぶしくてボールが見えなくなることがよくあったんだけど、横浜マリノスでプレーしていたラモン・ディアスをマークしていたら目の前で消えた。照明のせいなのか、自分の能力のせいなのか、完全に見失ったんだよ(笑)」
そして、97年のフランスW杯予選ではテクニカルスタッフとしてチームに帯同。「UAEと引き分けた後にはいろいろなモノがバンバン飛んできた。あのバスの中にいたんだけど、本当に恐ろしかった」という経験もある。
さまざまな国立の顔を見てきた影山監督は、「浸ってばかりもいられないけど、楽しみながら、結果にこだわっていきたい」と話し、国立に足を踏み入れる。
(岡山担当 寺田弘幸)
2014/04/10 21:56