今節の讃岐の対戦相手は熊本だが、実は讃岐には熊本を古巣とする人物が多い。木島良輔(08~09年)、高橋泰(06~08年)、山本翔平(07~09年)、岡村和哉(10~11年)の4人がそうだ。
もちろん、ゆかりがあるのは選手だけではない。北野誠監督は05年からヘッドコーチとして熊本に加わり、09年には監督としてチームを指揮。上村健一ヘッドコーチは07~08年を選手として、09年からはコーチングスタッフとして熊本でチームに力を注いだ。
北野監督は「古巣が多いからみんな頑張ってくれると期待している」と話すが、誰よりも熊本に思い入れが強いのは北野監督自身のはず。09年の熊本監督時代の最終戦後での監督会見にて、『KKウイング(現・うまスタ)で最後の試合が終わりましたけれど』という記者から質問に対し、「また帰ってくる可能性もあるよ」と答えたという。
指揮官は当時を振り返り、「またアウェイ(チーム)として対戦することもあったからね。それに5年かかっちゃったけど、今節また熊本に帰って来られることはうれしい」と久しぶりの“凱旋”に喜びを隠さない。
在籍当時の選手たちがいまはほとんどいないことにはやや寂しさを感じているものの、北野監督は「だって、あのころの選手はいまココ(讃岐)にいるんだから(笑)」といつものようなジョークで笑い飛ばした。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/04/09 23:50