新潟が昨夏からホーム9連勝と圧倒的な強さを見せているビッグスワン。昨年までこのスタジアムで幾多の危機を防いできた男が、移籍後初めて敵として乗り込むことになる。今季G大阪に移籍した東口順昭である。
「正直言えば、もう少し時間を空けたかったし、もう少しウチがチームとしてやることをハッキリさせるようになってから対戦したかった」。
まだ本領を発揮するには時間を要しそうなチーム状態での顔合わせに複雑な表情を見せた背番号1だが、新潟の東口ではなく「ガンバの東口」をアピールする格好の機会となることは間違いない。古巣への思いをにじませながらも、「ブーイングしてほしい」と口にしたのは新潟への敵意ではなく、G大阪の一員となった己を逆風の中で感じたいがゆえだ。
「(新潟を)意識しないわけがない。絶対に負けたくないという気持ちが強い」。日本一のGKを目指すべく新天地を選択した男は、強い気持ちでかつての古巣に立ち向かう。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/03/06 04:21