「約2カ月ぶりの勝利」と言われても、実はピンと来ていなかった。それだけ日々のトレーニングの取り組みは前向きで、北九州戦前日の練習もとても明るい雰囲気で行われていた。それでも、やはりスタジアムの雰囲気は格別で、試合後もしばらくは記者席で余韻を楽しんでいた。
勝利インタビューに答える奥野監督の声は詰まっているように聞こえたが、そのとき、記者席に隣接する席にいた女性が、大型スクリーンに映し出された奥野監督の表情を見ながら、「泣きそうになってるよ」と苦笑しながら家族に話しかけていた。毎日、一番近くで監督を支えている人のその言葉に、やはり感極まっていたんだなあと確信した。
(山形担当 佐藤円)
2012/10/24 13:26