昨季終盤の献身的なプレーで大分のJ1昇格に大きく貢献した永芳卓磨が、今季限りで大分を離れることになった。
ピッチ内外でチームを細やかに支えた永芳は多くのファンやサポーターから愛され、「チームを取り巻く様々な人たちに可愛がってもらえた」と振り返る。特に勝利後にゴール裏で踊るラインダンスをリードするのは、昨季以来すっかり永芳の役目として定着。「街でもラインダンスを楽しみにしていると声をかけられ、それを見るためにスタジアムに来るとまで言ってもらえた」。もともとは集団を盛り上げるタイプではなかったが、「そういう部分でも大分で自分の殻を破れた」と言う。
精神面でもバランサーとして重要な存在だった永芳。「このクラブは歴史や環境など、大きくなっていける要素が揃っている。現場で地道にやっているスタッフや選手のためにも、会社に頑張ってもらいたい」と、敢えて厳しさもまじえて大分へのエールを送った。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/12/20 21:02