今季最終戦の山形戦で念願のプロデビューを果たした楠美圭史。60分に東京Vユースの同期である吉野恭平が退場処分を受けると、ベンチで高原直泰から「お前、出番があるぞ」と声をかけられたという。「タカさんにそう言っていただいたことで心の準備ができた」と楠美は先輩の気遣いに感謝した。63分に初のJリーグのピッチに立った背番号28は鈴木惇とダブルボランチを形成。数的不利の中、相手の猛攻を耐え抜き、試合終了の笛をピッチで聞いた。
トップチーム昇格1年目を振り返った楠美は「うまくいかないことのほうが多かったけど、最後試合に出られてホッとした。1年間頑張ってきて良かったと思う」と話すなど、安堵の表情を浮かべていた。ちなみに取材中だった楠美の横を偶然通りかかった巻誠一郎は「昨日のプレーで海外移籍が決まっちゃったからね」と一言。先輩の愛ある一言に、楠美は「海外、行けないっす」と照れ笑いを浮かべていた。
東京Vの選手名鑑(クラブ公式サイト)
(東京V担当 郡司聡)
2013/11/25 19:21