印象的な光景だった。
ハイライトは前節・湘南戦の前半アディショナルタイム。湘南のカウンターを受けた名古屋は、大ピンチを迎える。亀川諒史にドリブルを仕掛けられると中村直志が振り切られ、残るは牟田雄祐とGK楢崎正剛のみに。しかしこの1対1に見事対応した牟田に楢崎が駆け寄り、ハイタッチをかわすのである。
「チームの戦術プラス、個人の駆け引きと考えが間違ってなかった(シーン)」と楢崎。「(牟田は)味方の戻りを待ちながらシュートもドリブルも対応しなきゃいけない中で、ギリギリまで待っていた」と振り返る。守護神は「シュートを打たせてもよかった」そうだが、直前で体を投げ出した牟田がそれすらも許さなかった。
失点に責任を感じていた守護神と、先発出場&好プレーを続けながら未勝利のルーキー。結果は1-1のドローで勝利とはならなかったが、先制を許さなかった特筆すべき気迫のシーンだった。
名古屋の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(名古屋担当 村本裕太)
2013/10/10 15:53