20日、巻誠一郎選手の負傷が、右足首関節骨折(全治3カ月)であったことが発表されました。
16日の練習において、タッチラインを割りそうなボールを全力ダッシュで追いかけ、左足でクロスを上げようとしたときに受傷。
それは、筆者の目の前で起こった負傷でした。検査の結果を心配していたのですが、まさか、そんなに重いとは。「また、ひねっただけですよ」。なんて言いながら、週末の千葉戦のピッチへ立つことを夢想していただけに、非常に残念です。
その思いは高橋真一郎監督も同じのようで。「コンディションを上げてくれていて、千葉戦には行けるかなと思っていた。本当に残念」と話していました。フクアリでの千葉戦を誰より楽しみにしていた巻選手。『巻魂』は、チームメイトに託されます。「その(巻さんのためにという)思いはある」(中後選手)。少ない言葉ですが、駒澤大、そして千葉でも同チームで戦ってきた後輩もそう語っていました。
印象的だったのは、負傷した直後の光景です。普段以上に痛がる巻選手を見て、一瞬、ピッチ内も騒然としたのですが、そんな空気を柔らかくしたのが同い年の森勇介選手でした。現場へ駆け寄り、「おいおい、巻!またケガかよぉ!」と一言。もちろん、心配そうにケガの具合をメディカルスタッフに聞いていたのですが、一方で明るく声をかけて、他の選手が練習に戻りやすい雰囲気を作ったのです。なんとも森選手らしい、行動でした。
(東京V担当 田中直希)
2012/09/21 23:29