前節・清水戦。牟田雄祐に代わって登場したのがハーフナー・ニッキだ。初めてリーグ戦の帯同メンバーに入ると、終盤にJデビューまで果たした。
あまり緊張しないという強心臓で堂々とプレー。それは息子のデビュー戦を見ていた父のディド・ハーフナー氏にも褒められたそうだ。しかし本人には二つの「ムズムズ」が残った。
まずは「何とかして防げたと思う」というアディショナルタイムの被弾シーン。数的不利の状況でラドンチッチのマークに付いたため、大前元紀がフリーに。ディド氏には「あれはしょうがない」と言われたそうだが、本人は駆け引きできなかったことを悔やんだ。
二つ目は純粋な欲だった。田中マルクス闘莉王の負傷、ダニエルの出場停止、そして牟田が両足をつるアクシデント。「運が重なっただけなので、次は実力で出られるようになりたいです」。
ふいに訪れた貴重な8分間。その経験が、さらなる向上心と欲を駆り立てたようだ。
名古屋の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(名古屋担当 村本裕太)
2013/09/18 20:30