「試合中に後ろから見ていて、ずっと『大宮らしさ』を感じていました」。前節・横浜FM戦の勝利後、最も印象に残ったコメントを残したのはGK・江角浩司だ。
「あの試合は一人ひとりが自分のやるべきことを果たしていた。ハードワーク、球際での強さ、勝利への執念。それが『大宮らしさ』だと僕は思うんです」。大分から移籍して今季で8年目、ベテランならではの説得力ある言葉だ。
「あとよかったのは、立ち上がりで(高橋)祥平が(中村)俊輔にガツンといったところ。あれで、みんなが今日はいくんだとスイッチが入った。ああいうプレーが大事。立ち上がりの失点を防げたのも、最初からガツガツいって相手のキーマンを潰したから」と、高橋のプレーを讃えた。
ただ、この勝利の余韻にいつまでも浸ってはいられない。「気を引き締めて、自分たちのサッカーで初タイトル目指す」。江角の視線の先は7日に行われる天皇杯2回戦・ファジアーノ岡山ネクスト戦を見つめていた。
大宮の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(大宮担当 上野直彦)
2013/09/04 18:28