話は3日前にさかのぼりますが、レヴィー・クルピ監督就任会見でのことです。マスコミ陣が会見場で待っていると、遠くから聞き覚えのある声が聞こえて来ました。「本当に帰って来たんだ」と実感していると、クルピ監督が通訳の白沢敬典氏を伴って会見場に入ってきました。そして、部屋の奥までぐるりと見渡すと、
「皆さん、コンニチハ!ゲンキデスカ?また皆さんにお会いすることになるとは(笑)担当者は総入れ替えかと思って楽しみにしていたのに、変わらない顔ぶれですね(笑)」と、早速得意のジョークが飛び出しました。
「引き分け狙いで守りに入るサッカーはしたくない。勝利にこだわったサッカーをして、見ていて楽しい、美しいサッカーを表現したい」というサッカー哲学とともに、ジョークのキレ味も全くブレていないクルピ監督。
会見では、「この8カ月間、どのチームにも所属することなく、フリーという立場でいたが、アドレナリンが出る感覚が懐かしく思う時期になり、現場に復帰したいという気持ちになっていた」と監督復帰に意欲を燃やし、「ここから必ず上昇して行ける」と熱く語りました。
復帰初戦となる今節の新潟とは、クルピ監督が前回J1で指揮した2010年、2011年ともに、アウェイでは1-1の引き分けに終わっています。新潟の堅守速攻に苦しめられた記憶もあるだけに、今回はその壁を打ち破ってほしいですね。また、現在新潟で指揮を執っている柳下正明監督が率いていた磐田とは、2010年、2011年の2年間で3勝1敗と優位に立っています。特に2010年の最終節は大量6点を奪ってACL出場を決めた印象深い試合でした。
レヴィー・クルピ、came back!その初戦に注目です。
(C大阪担当 小田尚史)
2012/09/01 00:04