大宮に快勝した前節の試合後、C大阪の応援席の前で、感動的な光景が見られた。選手全員が吉野峻光の15番のユニフォームを着て喜びを分かち合ったのだ。
吉野は昨年11月に負った左ひざ前十字じん帯断裂から復帰し、7月27日に一度は全体練習に合流したが、まさにその合流した日に同じ箇所を再び負傷してしまった。15番のユニフォームを着たのは、その吉野に対するエールだった。
「イバさん(新井場徹)が『やろう』って言ってくれた」と話したキャプテンの藤本は「僕らは吉野が苦しい思いをしてリハビリしてきたのを見ているし、ようやく復帰した直後にまたけがをして、できることは少ないけど、少しでも吉野を勇気づけることができれば、という気持ちだった」とチーム全員の思いを代弁した。
再び負傷したあとクラブハウスに引き上げる際には、「目に涙も浮かべていた」(藤本)という背番号15の復帰を、“チーム全員で待っている”というメッセージだった。
C大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(C大阪担当 小田尚史)
2013/08/14 16:10