草津のロングボール攻勢に苦しみ、3試合白星なしとなりました。
しかし草津戦の翌日(20日)、ビデオミーティングを終えての松田監督の言葉は少々意外なもの。「ビデオをちゃんと見直すと、かなり良いゲームだったなと。逆にね 」
「逆にね」。試合の翌日にそう思えた理由は2点。1点は「(ダービーで)相手も相当気合が入っていた中で点が入らなかった」(松田監督)ことですが、問題は2点目。本紙でも一言触れましたが、招いた多くのピンチの背景には外的要因の影響が少なからずありました。試合後に松田監督が「非常に集中するのが難しい試合になった」と静かに怒気を含ませながら振り返っていたように、草津戦における主審の判定は序盤から基準がブレブレ。特に“ブツ切り”のような試合展開となった前半に関しては、看過するほうが難しいのでは? と言えるほどでした。
中でも象徴的だったのは31分のシーン。栃木は自分たちの直接FKからカウンターを受け、草津に1対1の場面を作られました。しかしその際、主審はボールを蹴った後に笛を吹いていながらそのままプレーを続行しており、判定の基準にこの日最大の“迷い”が感じられました。もちろんそこで集中力を切らしてしまったことにも問題はありますが、極めてせわしない展開となったのは、主審のそれと無関係ではなかったように思います。
前節の熊本戦では3失点を喫していただけに、コントロールされていない試合の中でも無失点に抑えて得た『勝点1』。これを次につなげてほしいです。
(栃木担当 村本裕太)
2012/08/22 15:22