前節・北九州戦で負傷から復帰後初先発を果たした當間建文選手。昨年までJ1鹿島に在籍していただけに、北九州のホーム・北九州市立本城陸上競技場のピッチに初上陸……かと思いきや、聞いてみると「初めてじゃないすよ」との第一声。どうやら高校のときに何度かそのピッチを踏んでおり、高校選手権、そしてインターハイと、高校生にとって二大大会とも言える大舞台をそのピッチで戦っているみたいでした。
「高校のとき、選手権で負けて、インターハイで優勝した場所ですね」
ところが當間選手にとって、そのピッチは「良くないイメージがある」とのこと。高校選手権での敗退が苦い思い出なのはわかりますが、インターハイで優勝しているのになぜ? と思っていると、「これまで全然負けてなかったところに負けて選手権は終わっちゃったし、インターハイは優勝こそしたけど、俺、退場したし(笑)」というのが理由でした(笑)
そんな相性の悪い地で栃木はドロー。これを受けて「その中ではけっこう良かったほう」とも。2連敗中であったこと、試合の入り方、相手のホームだったこと、中2日での連戦、長時間移動であったこと、そして相性の悪い地であったこと……。タフなゲームを強いられながらも、同点に追いついて奪った2試合ぶりの勝ち点は「もちろん勝てれば一番良かったんだろうけど、最低限の結果だと思う」。諸々含めて手ごたえは悪くなかったようです。
最後に、そんな苦い思い出の地について「試合前に思い出したのでしょうか?」と掘り下げてみると、意識していなかったわけではなく、単純に気が付かなかったのだそう。「(スタジアムが)気付かないくらい変わってた。昔のまんまだったら思い出してたけど、めちゃめちゃ変わってた。芝も良かったし、新しいグラウンドでやってたイメージ」で、スタジアムに入っても、やったことのあるスタジアムだと全く気が付かなかったそうです。そして試合後、負けなかったことについて「スタジアムに友達が観に来てて、あとあと友達に言われて『ああ、そう言えば』と思った」とのことでした。
(栃木担当 村本裕太)
2012/06/16 00:00