今季、川崎FのDF陣の中で最も安定感のあるプレーを見せている選手と言えば、實藤友紀だろう。序盤戦から主力に定着し続け、4バックではCB、SBを両方こなし、3バックでもストッパーの位置に入るなど、柔軟性を生かしたプレーが際立っている。
そんな實藤だが、前節・浦和戦では前半途中に田中裕介が負傷によりベンチに下がったことから、右のウイングバックという新たなポジションに急遽挑戦することになった。大学時代から右SBでプレーはしていたが、当の本人は大変だったという。
「練習でもやったことがなかった。いろいろ考えた中で、サイドで相手のマークを引っ張って後ろの選手がボールを回すスペースを作ることを心掛けた」。
慣れない位置でのプレーに、最後は足をつってしまい「本当にきつかった(笑)」と振り返ったが、それでもしっかり勝利に貢献するあたりは、本来のクレバーさを発揮していた。
川崎Fの選手名鑑(クラブ公式サイト)
(川崎F担当 西川結城)
2013/07/16 19:52